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花の舞で使う山田錦をすべて生産する契約農家の活動を報告する

静岡山田錦研究会 活動レポート36<2008年度>


 厳しい寒さとなった3月5日、磐田市のJA遠州中央広瀬支店において静岡山田錦研究会の総会が開催されました。 この総会は毎年米づくりが始まる前のこの時期に開催され、今年で11回目となります。 毎回会員の出席率はたいへん良く、今回もほとんどの会員が出席して行われました。

  < 「反収をアップさせ、さらに高品質の山田錦をつくろう」。
第2ステップの目標をめざして総会開催。 >  


総会風景


挨拶をする鈴木会長


花の舞の取り組みを語る高田社長

表彰風景


19年度産の玄米を見る会員


花の舞の土田製造部長


花の舞川上常務


懇親会風景

 まず挨拶に立った鈴木良紀会長は「去年は全体で5000俵弱の収量でしたが、今年は約6000俵となる予定です。生産者のグループが一つの蔵に納める量としては全国一ではないか」とこれまでの研究会の活動を評価。続けて、「今までは基礎をつくることをやってきましたが、これからは第二ステップ。反収をアップさせるとともに、商品としては今まで以上に優れた品質で、しかも全員のものが均一化されている山田錦をつくっていくことを目標としたい」と語りました。

 この後、来賓のJAとぴあ浜松、JA遠州中央の代表の挨拶があり、続いて、花の舞酒造(株)高田和夫社長が挨拶し、花の舞の取り組みについて話しました。その中で、高田社長は「酒造業界の外部環境としては良い条件はまったくない。逆境の中で生産者のみなさんの期待に応えていかなくてはならない。今年は6000俵の収量が予想されており、供給を受ける側として責任の重さを感じます」と話し、そのため、「山田錦を使った新しい商品の開発に力を注ぐ」ことを表明、近々、その第一弾の商品を発売する予定であることを発表しました。

 この後、平成19年度の活動報告、平成20年度の活動計画等の承認があり、今年度から新加入する生産者の紹介がありました。これにより、平成20年度は56名で活動することになります。
 続いて、平成19年度に優秀な山田錦を生産した会員の表彰があり、会長賞2名、花の舞社長賞、花の舞杜氏賞各1名、JA農産物検査員選考表彰者2名に賞状が贈られ、総会は終了となりました。

 会場内には検査用に保管されていた会員一人一人の19年度産の山田錦の玄米が並べられました。乗松精二相談役は「等級ごとにどんな違いがあるのかよく見て、19年度の技術の確認をしてほしい」と話し、会員は休憩時間に熱心にそれぞれの玄米を見比べていました。

 総会終了後には研修会が行われました。鈴木会長は「今年は栽培面積が15ヘクタールほど増えて105.9ヘクタールになる。今後の花の舞との良好な関係を維持していくために、平成21年度の栽培面積を早めに考えていかなくてはいけないと思う」と話し、平成21年度は会員数を増やさず固定化し、平成20年度と同面積でやっていくことを提案しました。
また、乗松相談役が計測し、まとめた、今年の1月、2月の気温に関する資料を基に、今年の夏の高温化に備え、水管理などその対応策を説明。「各自が確実に実施し、茎数は17本、1穂100粒以下になるよう栽培してほしい」と話しました。
加えて、最初の成長をスローにし、温度を上げずに田植えまでもっていくこと。そして、植え付け本数を3本までとするなどの注意点を話しました。
さらに、今年の活動計画として、8月に他県の山田錦栽培地を視察することを発表、会員に参加を呼びかけました。

 続いて、花の舞の土田製造部長が花の舞の考え方について話しました。「今年収穫が予想される6000俵の山田錦を使い切るためには、五百万石を使った酒づくりから山田錦を使う酒に切り替えていかなくてはならない」と今後の方針を語り、「タンパク質含有量が7.0%以下の良質の米を50%やそれ以下まで精米するのはもったいないし、コストも上がる。吟醸酒をつくれば酒粕の量が多くなり酒は少ないということで、ますますコストが上がり、それに伴って価格も上がれば、消費者に毎日飲んでもらえない。そのことを考えると、みなさんのつくる山田錦は良質で米の外側もいい。精米歩合は60%、65%でも十分いけるのではないか」と語り、従来のように吟醸酒だけでなく、山田錦を使った手頃な価格帯の純米酒や本醸造をつくっていくことに本腰を入れることを表明しました。

 続いて、花の舞酒造営業本部長の川上常務が挨拶し、「花の舞はお客様のために原料・味・安全性にこだわり信頼されることで、発展し続ける地酒メーカーを目指します」という花の舞の企業理念を紹介し、「当社は地元といっしょに生きているとはっきりうたっています。もはや、地元米と山田錦が欠かせない会社になりました」と語り、今後の商品展開にあたっても、「山田錦を使う酒のすそ野をどんどん広げていきたい。良質なものを手頃な価格で提供できるよう商品開発をしていくつもりなのでご協力をお願いしたい」と語りました。

 その後、懇親会に移りました。花の舞の蔵から今年2月に搾った大吟醸が持ち込まれ、青木製造課長が「自信作です」と紹介、一同乾杯をして、今年の健闘を誓いました。

 研究会の次の全体活動は5月下旬に行われる「苗の持ち寄り研修会」となります。 次回のレポートもどうぞご覧ください。

 
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