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花の舞で使う山田錦をすべて生産する契約農家の活動を報告する

静岡山田錦研究会 活動レポート28<2007年度>


 花の舞の地元遠州地方(静岡県西部地区)で山田錦を栽培する花の舞の契約農家「静岡山田錦研究会」は今年は56名で活動します。作付け面積の合計は約81ヘクタール。目標反収7俵。タンパク質含有量7.0%以下。予想収穫量は約5000俵。
「静岡山田錦研究会」の結成は平成9年(1997)、以来高レベルで均一という質の向上を果たし、その後、量も確保してきました。そして、今年の主目標は反収7俵。果たして目標達成なるか、この一年の活動をレポートします。

  < 山田錦の田植え、そして、田植えの後。 >  


田植え前の苗


乗松相談役と息子の浩二さんの
田植え風景


乗松相談役と息子の浩二さんの
田植え風景
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しろかきをする鈴木会長


鈴木会長の田植え風景


山田錦は量は少なく、浅く植える


田植えが終わったら鈴木会長の田んぼ

田植えは苗を見て決める。葉齢で植える。
 静岡山田錦研究会では毎年5月末に「苗持ち寄り研修会」を開きます。今年は5月31日に行われました。全員が苗を持ち寄って生育をチェックし、田植え日を決めることになりますが、ほとんどの人が6月10日前後が最適と判断されました。

 研修会から約10日後、10cmほどだった苗の草丈は15〜6cmに成長しています。そして、苗から4番目の葉(芽)が出始める頃が田植えどきです。これを数値で表すものを葉齢といい、4番目の葉(芽)が出始めた頃の葉齢は3.1、3.2ということになります。この頃が根の付きがいちばんいいのです。だから、この時を逃さずに田植えをしなくてはなりません。研究会の鈴木会長も「田植えはタイミングが大切です」と言います。

 研究会では発足当初から乗松前会長(現相談役)が「田植えは苗を見て決めなさい。葉齢で植えなさい」と指導してきました。それ以前、農家のみなさんには「種をまいてから何日目で植える」という指導しかありませんでしたので、このやり方は画期的だったのです。
もし、タイミングを逃し、葉齢が3.7、3.8くらいになったときに田植えをするとどうなるのか乗松相談役に聞くと、「本田での活着根がさやを突き抜けているため、田植え機のつめで苗の根の成長点を傷めてしまうことがある。そうなるともうその根は成長しません。葉齢が3.1、3.2の頃だと、根の成長点はまだ中に入っているので傷めることはないのです」と説明してくれました。
4葉目のタイミングを逃すと、5葉目が出るまで待つしかありません。しかし、1週間から10日間も時間をロスしてしまいます。だから研究会では「苗を見て決めなさい。葉齢で植えなさい」を徹底させているのです。乗松相談役は「そこさえうまくいけば、ほぼ大丈夫。そこで失敗したら秋は期待できません」と言います。

坪60株、植え付け深さ1〜2cm、1株3〜4本。
 田植えの前に、苗の成長を見ながらタイミングを計り田植えの準備をします。田んぼに水を入れ、しろかきをして、2日くらい置いて田植えとなります。1坪に60株。他の品種は70株くらいですから、山田錦は少なめに植えます。田植え機の横幅は決まっているので、進行方向の間隔が少し広くなるわけです。
また、1カ所に植える苗の本数も3〜4本と他の品種より少なくします。さらに、山田錦は浅く植えます。植え付け深さは1〜2cmくらい。「分けつ」を早めるためです。「雑草のように広がった姿だと日当たりも風の通りもいいので、丈夫な太い稲に育ちます」と鈴木会長は言います。しろかきをして2日くらい置くのは、すぐに植えると深植えになってしまうから。土が落ち着くのを待つためです。
山田錦の田植えは他の品種より約1カ月ほど遅いのですが、その理由を鈴木会長にたずねると、「生育の課程でロスを生じないよう効率よく育てるためには6月10日頃が最適です」とのこと、これも静岡山田錦研究会の長年の経験や研究に基づいたノウハウといえるのでしょう。

田植えの後は浅水管理。

 田植えの後、10日位すると苗は20cmくらいになります。苗から稲へ、これからグングン成長していきます。この後、田んぼでどんな作業をするのか鈴木会長に聞くと、「除草剤をまくときだけその効果が出るように、水を深く張って動かないようにしておきますが、それ以外は水を浅く張っておきます。田んぼの土が少し見えるくらいの浅水管理です」。
鈴木会長はこれから夏に行う殺虫殺菌剤を使った防除についても、「できるだけ不必要な防除はしないようにしています。それよりも、稲が持っている抵抗力を活かしながら、稲自体を丈夫に育てようと思います。そうすれば、病気にも、虫にも強くなるし、コストも安くつきますからね」。
田植えが終われば一段落。しばらくは苗が自分の力で育ってくれるよう見守ります。

 
 
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