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静岡山田錦研究会 活動レポート24<2007年度>


  < 質を維持して量に挑戦>  


今年の方針を述べる鈴木会長

今年の目標は反収7俵。
勉強会を開催して今年の活動開始。

 暖冬を実感させる天候となった1月30日、磐田市(旧豊岡村)のJA遠州中央広瀬支店において静岡山田錦研究会の今年最初の活動である勉強会が開かれました。
この勉強会は平成16年から毎年この時期に行われているもので、今回で4回目、41名の会員とJA遠州中央、JAトピア浜松の関係者、そして、花の舞から事務局と2名が参加しました。

 まず、鈴木良紀会長よりこれからの研究会の課題と方針についての話がありました。
鈴木会長は去年網目2ミリ未満の米が増えたことを挙げ、「そうした米を減少させるために、無駄のない、ムラのない山田錦をつくっていきましょう」と今年の方針を発表しました。
また、研究会では従来よりタンパク含有量を7.0%以下にすることを目標にやってきましたが、一昨年、昨年と2年連続で全員が達成したことを踏まえ、今年は収穫量を増やすことに力を注ぐよう依頼、研究会としての目標を反収(※1反当たりの収量)7俵としました。
鈴木会長は今後は従来から掲げていた目標値を少しずつ変えていくと述べ、「急激に栽培方法を変えるのはまずいので、少しずつ、ゆっくり観察しながら栽培していってほしい」と会員に依頼しました。
※1反=10a=1000


花の舞の取り組みについて語る土田杜氏

 続いて、花の舞酒造(株)の土田一仁杜氏が花の舞の取り組みについて語りました。
土田杜氏は花の舞と静岡山田錦研究会との出会いからその後の歴史を振り返り、「いい関係が構築でき、優れた山田錦をつくってもらえるようになった」と感謝を述べました。また、現在の蔵や企業としての花の舞の現状と方針を報告。その中で、売上に占める米を中心とした原料費の比率が増大していることを語り、価格調整の時期であることを示唆、その意味からも「反収を増やし、7俵をめざしてほしい」と希望を述べました。
そして、「山田錦をつくって良かった。花の舞とつき合って良かったと思っていただけるようになればうれしい」と、これからも良好な関係を維持していくことに努力する意志を表しました。



ボードを使って説明する乗松相談役

 その後は、乗松精二相談役による「データ分析に基づく山田錦栽培の取り組みについて」と題したレクチャーが行われました。
この日は、乗松相談役をはじめ役員が計測、計量して作成したデータ類が用意されました。それらは、会員全員の稲のサンプルから作成した「平成18年山田錦稲体の形態調査表」、それらのデータを踏まえた「平成19年山田錦栽培標準モデル・目標とする稲の姿」、「18年産山田錦選別前全粒および稈基重関連値調査表」、「18年度成分検査表」、そして、6月から11月までの天気、気温、作業の内容が記載された「平成18年山田錦栽培期の天気概況」などです。
これらを相互に見比べることで、だれがどんな山田錦をつくったのか。どこがよくて、何が悪かったのか。その原因として考えられることは何か。どこを改善すればよいか、などを探ることができるもので、まさしく、静岡山田錦研究会ならではの貴重なものです。
研究会では発会した10年前から記録を取り、データをまとめ、それを分析、活用することで「高レベルで均一化」を実現したのです。



会場には去年の稲と稈基重測定のサンプルが展示された
(ビニール袋に入っているのが稈基重測定サンプル)

 今回、新しくデータとして登場したのが「稈基重(かんきじゅう)」関連資料です。「稈」とは稲の茎のこと。稲一株のいちばん下の地ぎわを切り落とし、そこから上10cm分を切り、10本当たりの重さを計ったものです。研究会では去年初めて全員の稈基重を計量しました。それにより、この稈基重と収量に関連性があることが判明。乗松相談役はそれについて解説しました。これで、研究会ではまた一つデータの活用方法を見出したことになります。
 そのことにも関連して、乗松相談役は「反収7俵はむずかしくない」と語り、具体例を挙げてそれを説明しました。そして「ここに用意した資料を見て自分の弱点を探し、そこを改善してほしい。今年はそこだけやればいい」と、すでに高い栽培技術を持つ会員を激励しました。













地域ごとの意見交換会風景

 その後は、地域ごとに5つのグループに分かれ、会長、副会長がリーダーとなって栽培方法についてグループディスカッションが行われましたが、助言を求めたり、与えたり、また、提案をしたりと貴重な意見交換の場となりました。
最後はテーブルを囲んで昼食をとり、勉強会は終了となりました。


 次回の活動としては3月に総会が開催されます。
どうぞ次回も「静岡山田錦研究会レポート」をご覧ください。



 
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