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静岡山田錦研究会 活動レポート22<2006年度>


  < 2年連続、全員がタンパク質含有量7.0%以下を達成。>  



収穫した米の成分検査で実証。
 平成18年11月24日、静岡山田錦研究会の乗松相談役(前会長)が営む磐田市のサンシャイン農場事務所で、研究会の今年最後の活動である米の成分分析会が行われました。10月に収穫した会員全員の米(玄米)の一部を保管しておき、この時期にその成分を分析する研究会恒例の活動です。公正を期すために全員に参加を呼びかけているため、今年も多くの会員が参加しました。

最も重要なのが米のタンパク質含有量を7.0%以下にすること。
 成分検査は成分分析機を使用して行われます。そうすることでスピーディーに米に含まれるタンパク質、水分、アミロース、脂肪酸などの量を計ることができます。中でも、最も重要視されるのが、どのくらいタンパク質を含んでいるかです。タンパク質が多いと酒にしたときに雑味が出てしまうからです。
研究会では10年前の発足当初からタンパク質含有量7.0%以下をめざしてやってきました。ここ数年は若干名が未達成という状況で推移していましたが、ついに、平成17年度は全員がその数値をクリアしました。もし、平成18年度もクリアすることになれば2年連続となり、栽培技術力は本物であることが実証されることになります。その意味でも今年の成分分析会は多いに注目されました。


係が成分分析機にかけてタンパク質含有量を記録する

18年度もタンパク質含有量7.0%以下を達成。
 さあ、今年はどうかと会員が注目する中、係りが手際よくサンプルを一つずつ分析機にかけて計量を進めていきます。会員はときどき成分分析機の回りに集まり、集計表をのぞき込んでいました。30名、40名とタンパク質含有量7.0%以下が続き、最後の分析が行われ、7.0%以下が確認されると、思わず周辺の人から安堵の声がもれました。この瞬間に全員が2年連続でタンパク質含有量7.0%以下を達成したことになったのです。乗松相談役は「全員が数値をクリアするなんて普通は不可能。これはお米の世界ではたいへんなことなのです」と語ります。
この成分分析会の意義について鈴木会長は「タンパク質の含有量はいい米かどうかの重要な目安になります。この数値で自分の米づくりのレベルが上がったか、下がったかが分かるのです。もし、数値が悪かった場合、この一年を振り返ればその理由は自分で分かるはずです。だから、この成分検査は来年に向けての勉強会でもあるのです」と、この分析会の重要性を語ります。


全員の米が並べられて審査が行われる



審査する土田杜氏



審査するJAの農産物検査委員


18年度の最も優れた山田錦を選出。
 この日のもう一つの目的は優秀な米を選出して、花の舞社長賞、花の舞杜氏賞、そして、JAとぴあ浜松・JA遠州中央の農産物検査委員の表彰者を決めることです。
審査は生産者の名前が分からないように、玄米を入れた皿に番号を付け、テーブルの上にずらりと並べます。それを、花の舞の土田杜氏、JAの検査員がじっくり一皿ずつ観察して賞に値する米を選びます。今年もそれぞれ3名ずつ選ばれました。
選ばれた米の生産者は来年3月に開催される静岡山田錦研究会総会において表彰されます。


今年の活動の総括をする鈴木会長(中央)



栽培指導をする乗松相談役(中央)


栽培技術がさらに向上。
 審査をした感想を花の舞土田杜氏に聞くと、「米の大きさ、形、色が揃っている。パッと見たときもきれいですね。粒張りが良くてしっかりしているから、精米しても割れることはないでしょう。また一段と栽培技術が上がっていると感じました」。
鈴木会長も「米にむらがない。18年度は天候不順もありましたが出来はいいですね。技術が上がったということです。例えば、刈り取りの時期も自分で調整して、ポイントをつかんで自分で判断してやっています。肥料も指導通りにやってくれたようです」と、栽培技術がさらに向上したことを認めます。
しかし、課題もありました。乗松相談役は会員に向かい、「大きさ(厚さ)がわずかに2.0mmに達しなかった米が10%程度ありました。肥料の工夫で改善しましょう」と指導。また、米に線が入った「同割れ米」が前年度よりも少し増えたことをあげ、「頂点を極めるためにもう一頑張りしてほしいと」激励しました。

研究会の独自の精密なデータがつくられる。
 成分分析会が終わった後はこの一年間におこなった、もみまきや苗の状況、3回行った圃場巡回の計測、そして、成分検査、さらには稲体の形態調査など、会員一人一人のすべてのデータが乗松相談役や会員によってまとめられ、新年1月に開催される勉強会で配布、貴重な資料として使用されることになります。

 質量ともに優れた結果を残した研究会の今年の山田錦づくりの活動はこれで終了しました。しかし、11年目の活動は年が明けるとすぐに「勉強会」からスタートします。
次回はその「勉強会」をレポートします。
どうぞ、そちらもご覧ください。

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