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花の舞で使う山田錦をすべて生産する契約農家の活動を報告する

静岡山田錦研究会 活動レポート43<2008年度>


  < 花の舞土田製造部長がすべての圃場を巡回。
刈り取り前の圃場を3日間かけて評価。 >  

刈り取り前の鈴木会長の圃場
刈り取り前の鈴木会長の圃場


評価のための用紙が立てられている
評価のための用紙が立てられている


圃場を評価する土田部長
圃場を評価する土田部長


圃場を見る鈴木会長(左)と土田部長
圃場を見る鈴木会長(左)と土田部長


話し合う乗松相談役(左)土田部長
話し合う乗松相談役(左)土田部長


止葉の色の測定
止葉の色の測定


稲を一株ずつ提供してもらう
稲を一株ずつ提供してもらう

乗松相談役の圃場
乗松相談役の圃場


生産者の圃場を花の舞が評価する
 9月24日、25日、26日の3日間、静岡山田錦研究会の今年最後の圃場巡回が行われました。これは、会員の刈り取り前のすべての圃場(田んぼ)を花の舞の土田製造部長が視察し、A・B・Cの3ランクで評価をするものです。
研究会が評価をするのではなく、花の舞の酒づくりの責任者が圃場を評価することについては、「生産者として杜氏がほんとうに酒をつくりたいと思うような山田錦をつくらなくてはいけない」との研究会の考えから、平成13年より毎年この時期に実施されており、今年で8回目となります。

500枚超の圃場を3日がかりで巡回
例年この圃場評価は2日間を予定し、予備日を1日設けて行われてきました。会員の圃場は湖西市から浜松市、磐田市、森町にわたり670枚もあり、しかも、同じ会員でも圃場が分散しているケースが多いため、去年までは朝7時から夕方までかけて、2日間でなんとか回りきることができましたが、今年は去年に比べ作付け面積が15ヘクタールほど増えていることもあり、2日間では回りきれず、3日目の午前中を費やすことになりました。
初日の9月24日の天気は晴れ。秋の気配は漂い始めてはいるものの、残暑の厳しい一日となりました。巡回には評価を行う花の舞の土田部長をはじめ、研究会の鈴木良紀会長、役員、花の舞の青木製造課長、蔵人ら10名が参加。会員は巡回の時間を見計らって自分の圃場で待ち受けました。
会員の圃場には評価がスムーズに行われるよう目印も兼ねて、氏名、圃場の番号、面積等が記入された用紙が事前に立てられており、評価が終了するとその用紙を回収するというやり方で進められました。

次のステップへの挑戦
 3日間にわたる巡回を終えた土田部長は、「みなさん収量を上げるために、肥料を今までより少し多めに入れたわけですが、上手な人は稲の緑色がきれいに抜けていました。おそらく、反収(10アール)6俵以上行くのではないでしょうか。一方では、肥料が少し多過ぎたり、タイミングがずれて緑の濃い田んぼも見受けられました。高品質を達成して、次のステップである収量アップへ挑戦している、今はそういう時期だと感じました」と感想を述べました。
研究会ではなく、花の舞が田んぼを評価することについては、「全員のすべての田んぼの栽培履歴が明確になっていて、さらに一番最後に刈り取り前の田んぼを確認させてもらうのは、お互い納得がいきますし、安心・安全を求めるお客様のためにもやるべきだと思います」とその意義を語ります。
去年よりさらに多くの山田錦が花の舞に供給されることについて、「使う米のほぼ半分が山田錦になりそうです。今後については研究会とよく話し合って、毎年お互いが納得できる量、価格を見出していきたい。そのためには会員個人の収量を増やしてもらうことが大前提です。それで、価格の相談をさせてもらえることになります」と語り、研究会と花の舞の関係も次の段階を迎えていることを伺わせました。
豊富に供給される山田錦の使い方については、「新商品を開発していきます。今年すでにいくつかの商品の販売を開始しました。せっかくの優れた品質の山田錦ですから、あまり削らないで、精米歩合を65%まで下げて、なるべく手頃な価格で出していきたいと考えています」と、これからの方針を語りました。

収量アップは確実、全体で6000俵
 研究会の鈴木会長に巡回の感想を聞くと、「今年は収量を増やすことを目標にしてやってきました。そのため、今までより肥料を少し多めに入れている人が多いので、例年より田んぼの色は緑色が残っていました。稲はだいたい予想した姿になっていましたね」。
気になる収量については「夏場の水管理もうまくやれたようですし、病害虫も多く発生していません。条件としてはいいので収量は増えると思います。一反6俵前後になるのではないでしょうか。会員の作付け面積の合計が100ヘクタールを超えているので全員の合計では6,000俵を超えるのは間違いないと思います」と語りました。
乗松精二相談役も「今年は6月が日照不足で、7月は好天で猛暑が続きました。8月、9月は昨年並みの天候だったから、6月、7月をうまく乗り切った人は多収になるでしょう」と予想しています。

代表圃場では稲の成長を調査
 研究会では以前から20箇所の代表圃場を決め、毎年7月、8月、そして、9月に巡回して稲の成長を調査しています。今回もその代表圃場でタンパク含量確認の目安となり、刈り取りのタイミングをはかるために必要な止葉(とめは)と呼ばれる茎の一番上の葉の色の測定、そして、活葉枚数(緑の生きている葉の数)の確認が会員、事務局、花の舞の青木製造課長、蔵人によって行われました。
それらを行う意義について鈴木会長は、「止葉によって最終的な栄養の行き来ができます。止葉が大きいとチッ素成分がもみにあってもタンパクが消費されて減っていくのです」。活葉枚数については、「下の方に葉が残っていても陽があたらない可能性があるため、どこで、栄養の行き来をさせるかというと、上の葉ということになります。だから、最低でも一葉目と二葉目は残しておきたいところです」と説明してくれました。
 また、今回の巡回では会員すべてから稲を一株ずつ提供してもらいました。これはその後、一株ずつ、稈長(茎の長さ)、穂長、全長、枝梗数(米を付けた細い枝)、一穂粒数、止葉長、千粒重などなど、稲のすべてを計測、計量、分析し、会員全員分の「稲体の形態調査表」をつくるためです。

刈り取りはタイミングが大切
さて、いよいよこの後は稲の刈り取りが行われます。例年は10月5日、6日頃に集中していますが、鈴木会長は「まだ、稲に緑が残っているので例年より少し遅くなるでしょう」と予想しました。
そして、刈り取りに際しては時期を見極めることが大切だと言います。「早ければ2.0ミリすれすれのものが増える。遅ければ胴割れ米が出る」からです。一粒の大きさ(厚さ)が2ミリ未満の米はクズ米と呼ばれ米としての価値がぐんと落ちてしまいます。また、胴割れ米は精米すると砕けてしまい使いものになりません。だから、稲は最適期に刈り取らなくてはならないのです。「最後まで気が抜けませんよ」鈴木会長はこう言って圃場巡回の感想を締めくくりました。

 

 
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