ホーム > 山田錦研究会 > 第15回総会を開催。米を取り巻く問題について勉強会も行う。


挨拶する鈴木会長
鈴木会長の話を聞く会員
花の舞社長賞の表彰
講演する土田杜氏
講演する乗松相談役
大吟醸を紹介する青木副杜氏
静岡山田錦研究会の第15回総会が開催されました。3月に入り雨の日が多くなり春近しを感じさせていましたが、開催日の3月6日は朝からたいへん暖かく、天気も久しぶりにすっきりと晴れ、まさしく総会日和となりました。会場は静岡県磐田市のJA遠州中央広瀬支店。役員をはじめ、ほとんどの会員、JA遠州中央とJAとぴあ浜松の職員、そして、花の舞酒造から事務局の斎藤主任、土田杜氏、青木副杜氏が出席。また、来賓としてJAとぴあ浜松、花の舞酒造の高田社長が出席しました。
村田副会長の開会のことばの後、挨拶に立った鈴木良紀会長は、「今年は作付け面積が増えます。今までの経験を活かし、基本に戻ってスタートしましょう」と会員を激励。具体的には「天気などいろいろあるから稲を丈夫にし、根をしっかりとさせた状態にしてほしい」と要請しました。また、去年の山田錦については実際に酒づくりを行った花の舞の青木副杜氏が高く評価してくれたと報告し、「まだ、分析結果は出ていないが、どうやったら去年のような米ができるのか検討し、同じようないい米をつくりたい」と語りました。
つづいて、来賓としてJAとぴあ浜松からの挨拶があり、その後、花の舞酒造(株)の高田和夫社長が挨拶。日本酒を取り巻く環境を説明し、花の舞製品の販売状況を報告。さらに、これからの営業方針について話しました。
この後、平成23年度の活動報告及び収支報告、そして、平成24年度の活動計画案及び収支予算案の協議を行い、いずれも拍手で承認されました。
今年は2年に1度の役員改選の年に当たりますが、森町地区代表の野口さんより、従来の役員が継続してもう2年務めるという役員会で決定した案を提案。これも拍手で承認されました。
つづいて平成23年度に優秀な山田錦を生産した会員の表彰がありました。静岡山田錦研究会会長賞には磯部重光一さんと村松英勝さん、花の舞社長賞は乗松精二さん、花の舞賞には尾崎安平さん、JAとぴあ浜松・JA遠州中央農産物検査員選考表彰者には川合史朗さん、安間啓一さんが選ばれ、大きな拍手とともに、賞状と金一封が贈られました。
これで総会は無事終了。その後は休憩をはさみ勉強会が開かれました。
従来、勉強会は1月下旬に開催されていましたが、今年は都合で1月下旬には稲体の形態調査が行われ、勉強会は総会の日に併せて行われることになりました。
まず、花の舞酒造の土田一仁杜氏が演壇に立ち、「山田錦の生産量では、いい時も、苦しい時もあったが、会員の皆さんは会にとどまってくれた。みんな仲間、財産です」と感謝の意を表しました。また、山田錦の硬度について言及。会員のつくった山田錦の硬度はそれぞれ微妙に異なりますが、この硬度であればこの酒に使うというように、もっとも適した使い方をしていきたいと言い、「分析データをもっと活かして品質の安定、向上を図りたい」と語りました。そして、最後に「いい山田錦を使ってしっかりとした酒をつくります」と会員に決意を述べました。
この後、鈴木会長が登壇。花の舞との協議で決まった今年の収量について報告し、理解と協力を求めました。また、これから農家が取り組むべき課題やその対応について考えを述べました。研究会についても「毎年笑顔で会えるようにしたい」と、自身も努力することを表し、会員に対しても発展をめざし、プラス思考で行こうと激励しました。
最後は乗松精二相談役が約30分にわたって講演しました。乗松相談役は資料を用意して会員に配布。それを基に、日本の米の生産量、消費量、及び価格の推移、輸出、輸入の動向などについて解説しました。また、このところ大きな話題となり、会員にとっても大いに気になる問題であるTPPについても解説し、締結された場合の見通し、さらには農家の対応などを具体的に説明しました。講演後には会員から活発に質問が寄せられ、勉強会は有意義なものとなりました。
最後は懇親会を行いました。冒頭、花の舞酒造の青木副杜氏が「みなさんがつくった山田錦を使っていい酒ができました。自信作です」と、持参した搾りたての大吟醸を披露。運転者以外はその大吟醸で乾杯を行い、食事をしながら和やかなひと時を過ごしました。
こうして総会、勉強会は終了。いよいよ、これから会員による平成24年度の山田錦づくりが始まります。